「未経験から事務職に応募しているけど、なかなか受からない」
「書類選考で落ちるのは、やっぱり未経験だから?」
「何社受けても採用されないと、事務職は無理なのか不安になる」
未経験から事務職を目指して転職活動を始めても、思うように選考が進まないことがあります。
特に事務職は応募者が集まりやすい求人もあり、「未経験OK」と書かれているから簡単に受かるとは限りません。
ただし、事務職に受からないからといって、すぐに「自分には向いていない」と判断する必要もありません。
求人の選び方、応募書類、PCスキルの伝え方、志望動機、面接など、選考のどこで落ちているかによって見直すポイントは変わります。
この記事では、未経験から事務職に受からない主な理由と、書類選考・面接それぞれの改善方法をわかりやすく解説します。
この記事の結論
未経験から事務職に受からないときは、応募数だけを増やすのではなく、「求人選び」「応募書類」「スキル」「面接」のどこに原因があるかを確認することが大切です。
特に、未経験歓迎の求人を選ぶこと、前職の経験を事務職でどう活かせるか伝えること、Excelなどの基本的なPCスキルを身につけることから見直してみましょう。
この記事でわかること
- 未経験から事務職に受からない主な理由
- 書類選考で落ちるときに見直したいポイント
- 面接で落ちるときに見直したいポイント
- 未経験者が応募する求人の選び方
- 事務職に受かるために今からできる対策
何社受けても事務職に受からない。もう諦めた方がいい?
すぐに諦める必要はありません。書類選考で落ちることが多いのか、面接までは進めるのかによって改善するポイントが違います。まずは落ちている段階を確認してみましょう。
未経験から事務職に受からないのは珍しいことではない
未経験から事務職を目指すとき、何社か応募しても採用につながらないことがあります。
事務職には、一般事務、営業事務、経理事務、総務事務などさまざまな仕事があります。
同じ「未経験歓迎」でも、企業によって求めているPCスキルや社会人経験、コミュニケーション力などは違います。
また、未経験歓迎は「応募するために事務経験が必須ではない」という意味であり、応募者全員が同じ条件になるわけではありません。
経験者や、事務職に近い業務を経験した人が応募することもあります。
ここは勘違いしないようにしよう
「未経験歓迎=誰でも簡単に採用される」という意味ではありません。未経験でも応募できる求人だからこそ、これまでの経験やPCスキル、志望動機などをどう伝えるかが大切です。
そのため、数社落ちたことだけを理由に「事務職には向いていない」と決める必要はありません。
大切なのは、どの段階で選考に落ちることが多いのかを確認することです。

未経験から事務職に受からない主な理由7つ
事務職に受からない原因は、単純に「未経験だから」だけとは限りません。
よくある理由として、次の7つが考えられます。
事務職に受からない主な理由
- 応募する求人を絞りすぎている
- 求人が求める条件と自分のスキルが合っていない
- 職務経歴書で前職の経験を活かせていない
- PCスキルを具体的に伝えられていない
- 志望動機が「事務職になりたい」だけになっている
- 自己PRが事務職の仕事内容につながっていない
- 面接で仕事内容への理解や意欲を伝えられていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.応募する求人を絞りすぎている
未経験から事務職を目指すときにありがちなのが、応募条件を絞りすぎることです。
たとえば「一般事務だけ」「正社員だけ」「電話対応なし」「残業なし」など、最初から条件を増やしすぎると、応募できる求人が少なくなります。
もちろん、働くうえで譲れない条件まで妥協する必要はありません。
ただし、事務職としての経験を積むことを優先するなら、一般事務だけでなく、営業事務や経理補助なども含めて探す方法があります。
求人を広げるときのポイント
「職種名」だけで判断せず、実際の仕事内容にデータ入力・書類作成・請求書処理などの事務経験を積める業務があるかを確認しましょう。
2.求人が求める条件と自分のスキルが合っていない
「未経験歓迎」と書かれていても、求人によって求めるスキルは違います。
たとえば、次のような条件が書かれていることがあります。
- Excelの基本操作ができる方
- Wordで文書作成ができる方
- 電話対応に抵抗がない方
- 社会人経験がある方
- 基本的なビジネスマナーがある方
- 請求書処理の経験がある方
「事務経験不問」でも、PC操作など別のスキルが求められている場合があります。
応募前に求人票を確認して、自分が条件をどの程度満たしているか考えてみましょう。
3.職務経歴書で前職の経験を活かせていない
未経験者は事務職の実務経験を書けないため、「職務経歴書に書くことがない」と感じることがあります。
しかし、企業が確認しているのは事務経験だけではありません。
販売、接客、営業、製造、介護など、別の仕事で身につけた経験にも事務職で活かせるものがあります。
たとえば、次のような経験です。
| これまでの経験 | 事務職でアピールできる力 |
|---|---|
| 接客・販売 | 電話対応、来客対応、コミュニケーション力 |
| 営業 | 顧客対応、スケジュール管理、資料作成 |
| 製造・軽作業 | 正確さ、確認作業、手順を守る力 |
| 介護・医療系 | 記録、連携、報告・連絡・相談 |
| サービス業 | 臨機応変な対応、顧客対応、チームワーク |
職種が違っても、事務職でも活かせる経験に言い換えて伝えることがポイントです。
4.PCスキルを具体的に伝えられていない
事務職では、パソコンを使う仕事が多くあります。
そのため、「パソコンは使えます」と書くだけでは、採用担当者がどの程度操作できるのか判断しにくいことがあります。
PCスキルを書くときは、できる操作を具体的にしましょう。
PCスキルの書き方例
Word:文字入力、文書作成、表の挿入、基本的なレイアウト調整
Excel:データ入力、表作成、SUM・AVERAGEなどの基本関数
メール:メール作成、返信、ファイル添付などの基本操作
まだ自信がない場合は、応募と並行してExcelやWordを練習しておくのがおすすめです。
5.志望動機が「事務職になりたい」だけになっている
未経験者の志望動機で注意したいのが、「事務職に転職したい理由」だけを書いてしまうことです。
企業が知りたいのは、事務職を選んだ理由だけではありません。
「なぜこの会社・この求人に応募したのか」も重要です。
たとえば、次のような志望動機だけでは内容が弱くなりやすいです。
避けたい例
「以前から事務職に興味があり、未経験でも応募できるため志望しました。」
これだけでは、ほかの会社でもよいように見えてしまいます。
仕事内容を確認したうえで、自分の経験や強みにつなげて伝えましょう。
志望動機の考え方
事務職を目指す理由
↓
その求人に興味を持った理由
↓
これまでの経験で活かせること
↓
入社後にどう働きたいか
6.自己PRが事務職の仕事内容につながっていない
自己PRでは、自分の長所を伝えるだけでなく、その強みを事務職でどう活かせるかまで説明することが大切です。
たとえば「コミュニケーション力があります」だけでは、仕事とのつながりがわかりにくいことがあります。
前職での具体的な経験を加えると伝わりやすくなります。
自己PR例
前職では接客業務を担当し、お客様への案内だけでなく、スタッフ同士で情報共有しながら業務を進めてきました。相手に合わせてわかりやすく伝えることを意識してきた経験を、事務職での電話対応や社内外とのやり取りにも活かしたいと考えています。
「自分の強み」から「事務職での活かし方」までつなげるのがポイントです。
7.面接で仕事内容への理解や意欲を伝えられていない
書類選考には通るのに面接で落ちることが多い場合は、応募書類より面接対策を見直してみましょう。
事務職の面接では、志望動機だけでなく、次のようなことを聞かれる場合があります。
- なぜ事務職を目指しているのか
- 前職を辞めた理由
- これまでの経験をどう活かせるか
- ExcelやWordはどの程度使えるか
- 電話対応に抵抗はないか
- 仕事でミスを防ぐために意識していること
答えを丸暗記する必要はありません。
ただし、自分の経験と応募先の仕事内容を結びつけて話せるように準備しておきましょう。
書類選考で落ちることが多い場合に見直すポイント
応募しても面接まで進めない場合は、求人選びと応募書類を中心に見直しましょう。
| 確認する項目 | 見直すポイント |
|---|---|
| 求人選び | 未経験者でも応募しやすい仕事内容か |
| 応募条件 | PCスキルや社会人経験などの条件を確認したか |
| 職務経歴書 | 前職の経験を具体的に書いているか |
| 自己PR | 強みを事務職の仕事につなげているか |
| 志望動機 | その求人を選んだ理由が伝わるか |
| PCスキル | できる操作を具体的に書いているか |
特に注意したいのは、すべての企業にほぼ同じ志望動機や自己PRを送ることです。
基本となる文章を用意するのは問題ありませんが、応募先の仕事内容に合わせて調整しましょう。
書類選考で落ちるとき
応募数を増やす前に、「その求人に自分の経験やスキルが合っていることを応募書類で伝えられているか」を確認してみましょう。
面接までは進むのに受からない場合に見直すポイント
書類選考には通るものの、面接で不採用になることが続く場合は、面接での伝え方を見直してみましょう。
面接まで進めているのであれば、少なくとも応募書類や経歴を見た段階で採用候補として検討されていると考えられます。
そこで確認したいのが、次のポイントです。
面接で確認したいこと
- 志望動機を自分の言葉で説明できるか
- 応募先の仕事内容を理解しているか
- 前職の経験を事務職でどう活かすか説明できるか
- PCスキルを具体的に答えられるか
- 退職理由と志望動機に矛盾がないか
- 質問に対して結論から簡潔に答えているか
事務職の面接だからといって、特別に話が上手である必要はありません。
むしろ、質問を聞いて落ち着いて答えることや、相手にわかりやすく伝えることが大切です。
何社受けても受からないときは応募先を見直す
応募書類や面接対策をしていても選考が進まない場合は、応募している求人そのものを確認してみましょう。
たとえば、次のような求人ばかり選んでいると、未経験者には競争が厳しくなることがあります。
- 応募条件が良い求人だけに集中している
- 経験者が応募しやすい仕事内容を選んでいる
- 自分のPCスキルより高いレベルを求める求人が多い
- 一般事務だけに職種を限定している
そんなときは、職種名を少し広げて検索してみる方法があります。
一緒に探したい職種
- 一般事務
- 営業事務
- 事務アシスタント
- 経理補助
- 総務アシスタント
- データ入力を含む事務
特に簿記3級を持っている人や勉強している人なら、一般事務だけでなく経理補助も候補になります。
資格を増やせば事務職に受かるとは限らない
事務職に受からないと、「もっと資格を取った方がいいのでは?」と考える人もいるでしょう。
資格が役立つことはあります。
MOSならWord・Excelの操作を学んでいること、簿記3級なら会計の基礎知識を学んでいることを伝えやすくなります。
ただし、資格を増やすことだけが対策ではありません。
すでに応募できる求人があるなら、資格の勉強だけに時間を使って転職活動を止める必要はありません。
資格の考え方
資格は「受かるまで応募しないための条件」ではなく、応募と並行して不足しているスキルを補う方法のひとつとして考えると動きやすくなります。
未経験から事務職に受かるためにやること5つ
何から改善すればいいかわからない場合は、次の順番で確認してみましょう。
- 選考のどの段階で落ちているか確認する
- 応募する求人の条件と仕事内容を見直す
- 職務経歴書・自己PR・志望動機を見直す
- Excel・Wordなど不足しているPCスキルを練習する
- 応募と改善を並行して続ける
大切なのは、「受からないから応募数だけ増やす」状態にならないことです。
たとえば書類選考で落ちることが続いているなら、同じ職務経歴書のまま応募数を増やしても結果が変わりにくいことがあります。
一度応募書類を見直してから、次の求人に応募してみましょう。

事務職に受からないときにやらない方がいいこと
選考に落ちることが続くと、不安から極端な行動を取りたくなることがあります。
ただし、次のような進め方には注意しましょう。
避けたい行動
- 同じ応募書類のまま大量に応募する
- 未経験だから無理だとすぐに諦める
- 資格を何個も取るまで応募しない
- 仕事内容を見ずに「未経験歓迎」だけで応募する
- 一般事務だけにこだわって選択肢を狭くする
転職活動では、不採用になった企業から詳しい理由を教えてもらえないこともあります。
そのため、一社ごとの結果から原因を断定するのではなく、複数回の選考結果から傾向を見ることが大切です。
「書類がほとんど通らない」「面接までは進める」といった傾向がわかれば、改善する場所も見つけやすくなります。
キャリア再起動ラボ編集部の視点:受からない原因を「未経験」だけにしない
未経験から事務職に応募して不採用になると、「やっぱり経験がないから無理なのでは」と考えてしまいがちです。
しかし、選考結果には求人との相性、応募者の状況、応募書類、面接などさまざまな要素が関係します。
そのため、不採用の理由をすべて「未経験だから」で片づけてしまうと、改善できるポイントまで見えなくなってしまいます。
編集部の視点
書類で落ちるなら求人選びと応募書類、面接で落ちるなら受け答えや志望動機というように、選考段階ごとに原因を切り分けると次にやることがわかりやすくなります。
まとめ:事務職に受からないときは落ちる段階から見直そう
未経験から事務職に応募しても、すぐに採用が決まるとは限りません。
ただし、受からない理由をすべて「未経験だから」と考える必要もありません。
書類選考で落ちることが多いなら、求人選び、職務経歴書、自己PR、志望動機、PCスキルの伝え方を見直してみましょう。
書類は通るのに面接で落ちる場合は、仕事内容への理解や志望動機、前職の経験の伝え方などを確認します。
まとめ
事務職に受からないときに大切なのは、応募数だけを増やすことではありません。
「どこで落ちているのか → 原因は何か → 次の応募で何を変えるか」を考えながら転職活動を進めましょう。
また、一般事務だけに限定せず、営業事務や経理補助など、これまでの経験を活かせる仕事まで求人を広げてみるのもひとつの方法です。
未経験から事務職への転職準備については、こちらの記事も参考にしてください。
